虫垂炎の治療後に起こる「癒着」とはどんな症状?
虫垂炎は現代の医学では手術例も多く、薬で散らすことも可能なため、そこまで深刻な病気ではないというイメージがあります。
しかし、治療後に不快な症状が発生し、悩まされることもあります。
虫垂炎の治療後の「癒着」とはどのような症状なのか紹介します。
【腸管癒着症とは?】
虫垂炎や胃・十二指腸潰瘍などでお腹を切る開腹手術を行った術後には腸管癒着症と呼ばれる腸の癒着が起こる可能性があります。
癒着の起こる箇所は腸管同士であったり、腸管と腹膜の間などで発症し、腸が正常に運動しなくなったり腹痛を生じさせます。
これは開腹手術を行った際にはある程度つきものの症状のため、手術後は経過観察が必要になります。
また、虫垂炎を薬で散らした場合でも発症する可能性があります。
【どんな症状があるの?】
腸管癒着症になると、腸管同士、もしくは腸管と腹膜などが癒着している部分に痛みが生じます。
痛みの具合は鈍いものから激しいものまで様々で、その他に腹部の違和感や膨満感などが見られます。
癒着が起こったことにより、腸の内容物が上手く通らないと腹痛が生じ、肛門側へ上手く押し出されない状態になると便が滞り、吐き気や嘔吐の症状が出ます。
症状が酷い場合、腸管が塞がってしまい腸閉塞を引き起こします。
腸閉塞になると激しい腹痛や吐き気、嘔吐が見られます。
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【どのように治療法していくの?】
虫垂炎に限らず、開腹手術を行った際の腸管癒着症を予防することはなかなか困難ですが、暴飲暴食を控え、できるだけ腸の蠕動運動を促してあげることが大切です。
便秘は悪い影響を及ぼすため、水分と食物繊維を多めに摂取するよう心がけましょう。
適度な運動も効果的なので、無理しない範囲で体を動かしてあげると良いでしょう。
【まとめ】
虫垂炎の手術後は胃腸の力も弱っています。
退院したからといって暴飲暴食や、偏った食生活をしないようにしましょう。
そして虫垂炎の治療後に腹痛や吐き気といった症状が見られた際には、早めにかかりつけのお医者さんで診察を受けましょう。