虫垂炎の手術「日帰り」で出来るの?/病院によっては施術しています
虫垂炎、いわゆる盲腸になったと言えば、以前は1週間以上入院が必要といったイメージでしたが、現在では日帰りで治療を行っている病院もあります。
虫垂炎の日帰り手術とはどのようなものか紹介します。
【虫垂炎の治療法とは?】
虫垂炎の治療法には薬で散らす方法と、大きく分けて2種類の手術の方法があります。
昔から行われていたのは、右下腹部を斜めに5〜10cm切って行う開腹手術です。
この方法だと傷口が大きく、痛みも強いため術後は回復するまで10日前後の入院が必要です。
一方、1990年代からは、お腹に小さな穴を3〜5つ程度開け、そこから腹腔鏡と呼ばれるカメラや器具を入れ、モニタに映しながら処置をしていく方法が主流になります。
腹腔鏡手術は傷口が小さく回復も早いため、何事もなければ入院期間も4〜5日と短いのが特徴です。
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【日帰り手術はどうやって行われるの?】
虫垂炎の日帰り手術は、腹腔鏡を使って行われます。
現在では医療器具の技術も進歩し、傷口がおへその部分1ケ所のみで済む腹腔鏡も登場しています。
希望が受け入れられれば、前日からの入院は必要なく、当日に病院を訪れて手術を受けます。
しかしまだまだ日帰りで受け入れてもらえる病院は少ないため、もし希望するのであればあらかじめ病院を調べておく必要がありそうです。
【虫垂炎の日帰り手術で気をつけたいこと】
日帰りとはいえ虫垂を切除します。
術後は自宅療養になるため安静に過ごし、必ず医師の説明をしっかり聞いて納得した上で治療を受けましょう。
手術の当日だけでなく、前日の過ごし方も自分で管理をする必要があるため指導を受けたことを守るようにしましょう。
また、術後の状態によっては入院が必要な場合もあります。
【まとめ】
虫垂炎でも日帰りで治療を受けられる病院もありますが、基本的にはまだまだ術後の経過観察を含めて入院を勧められるケースが主流と言えます。
しかし、仕事や家事などでどうしても日帰りで治療を受けたいという人には、このような高度な技術は非常にありがたいサービスでしょう。