盲腸の症状で胃痛が出る場合がある?/原因と対処法について
盲腸は初期の状態では痛みが強く出ない場合もあります。
初期症状で吐き気や胃痛、胃のムカムカ、右下腹部の痛みなどで病院を受診すると胃腸炎と診断されるケースも多くあります。
このようなケースを避けるためにも盲腸の症状を正しく理解しておきましょう。
盲腸というのは俗称です。
正確には虫垂炎と言われています。
この虫垂が何らかの原因により炎症を起こすことによって発症します。
虫垂炎というのは3つの病期に分けられています。
1つ目は「カタル性虫垂炎」
虫垂炎の初期段階で炎症の程度は軽い状態です。
一般的に言われる薬で散らすという治療方法はこの段階でのみ行われます。
次に「蜂窩織炎性虫垂炎」(ほうかしきえんせいちゅうすいえん)
虫垂の中に膿が溜まってしまいます。
この状態のまま放置してしまうと虫垂に穴が空いてしまいます。
この段階から手術を行います。
最後に「壊疽性虫垂炎」(えそせいちゅうすいえん)
この状態にまで行ってしまうと致命傷になってしまう危険性が出てきます。
虫垂が破れてしまっているため膿が飛び散ってしまいます。
そのため腹膜炎などを併発する恐れがありますので緊急手術を行います。
この3段階に分けられていますが胃痛が現れるのは初期段階のカタル性虫垂炎の状態であると考えられます。
他にも発熱、吐き気や嘔吐、下痢などの症状も出ていますので、このような代表的な痛みが出ている場合には注意しましょう。
腹部の痛みももちろん出ています。
これは初期にはみぞおち辺りに出ていることが多いです。
人によっては腹部全体、左下腹部という場合もありますが多くの場合はみぞおち辺りに出ます。
そして痛みは時間の経過とともに徐々に右下腹部へうつっていきます。
そのため最終的に痛みがあるのは右下腹部です。
胃痛はストレスが関係することもあります。
盲腸の痛みが続くことによってストレスとなり、胃に痛みが出ているかもしれません。
胃痛だと虫垂炎と疑わないかもしれませんが痛みや他の症状も照らし合わせながらセルフチェックを行ってください。
少しでもおかしいと感じた場合には病院へ行き医師に相談するようにしましょう。