虫垂炎から腹膜炎が起こったら、予後はどうなるの?
虫垂炎を発症したときに、最も気をつけておきたいことの1つが腹膜炎の併発です。
虫垂炎自体はそれほど難しくない手術で治る病気ですが、腹膜炎を起こしてしまうと手術も大変になり、回復までにも時間がかかってしまいます。
虫垂炎から腹膜炎を起こすとどうなるか、その予後について紹介します。
【腹膜炎とは】
体の中には胃や肝臓といった内臓が詰まっており、これらの腹部の臓器の全体もしくは一部を覆う薄い膜のことを腹膜と呼びます。
腹膜炎は、腹膜の部分に炎症が起きる症状のことを言います。
虫垂炎が原因で併発した場合は急性腹膜炎となり、激しい腹部の痛みや発熱、嘔吐といった症状が出るだけでなく、重症化すると死に至る可能性がある病気です。
虫垂炎を放置すると炎症が進み、やがて虫垂が壊死して穴が開いてしまいます。
するとそこから膿汁や腸液が流れ出し、急性腹膜炎の原因となります。
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【予後とは】
予後という言葉は一般にはあまり知られていない言葉ですが、大まかに説明すると今後の見通しについてです。
「予後が良い」「予後が悪い」といった言い方をしますが、それらは今後の医学的な見通しのことを表わし、「予後が良い」場合は今後病気が良くなる可能性を含んでいることを示し、「予後が悪い」場合は反対に病気が悪くなる可能性を含んでいると言えます。
【虫垂炎から急性腹膜炎を起こしてしまった場合の予後は?】
一般に、医学が発達した現代では適切な治療を受ければ虫垂炎自体は予後が良い病気です。
しかし、急性腹膜炎を併発してしまうとそこから敗血症に至る可能性もあり、命の危険に関わる場合もあります。
虫垂炎かなと思ったら、我慢しないで早めに病院で診察を受けることが大切です。
【まとめ】
虫垂炎自体は治療や手術も難しいものではなくなりました。
しかし、少しの体調の変化であっても自己判断で我慢し続けると思わぬ病気に罹っていることもあります。
病状が悪化する前に、できるだけ速やかに病院で検査を受けることをお勧めします。