虫垂炎 薬で散らす 再発

虫垂炎を「薬で散らす」治療法は再発しやすくなります!確率10%?

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一般に「盲腸」として知られる虫垂炎は、以前は罹ってしまったら手術をしなければいけない病気でしたが、最近では薬で散らすことによって治療する方法も広がってきました。
薬で散らす治療法には再発の恐れはないのか紹介します。

 

 

【薬で散らすことができるのは初期の頃だけ】
虫垂炎は年齢や性別問わず誰にでも起こる可能性があり、現代では手術を行ったあとの予後も良い病気といったイメージがあります。
そうは言っても、実際に腹腔鏡やメスを使った手術を行うのは怖いと思われる人も多いでしょう。
できるなら体に傷をつけずに薬で散らす方法を取りたいと考えていても、症状の進行具合によって投薬治療が可能な人は限られてきます。

 

 

虫垂炎の症状は3段階に別れており、初期の状態を「カタル性虫垂炎」、更に進むと「蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎」、「壊疽(えそ)性虫垂炎」に発展します。
薬で散らす治療法で対処できるのは最も炎症が軽いカタル性虫垂炎のみです。

 

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【薬で散らす治療法で再発の可能性は?】
虫垂炎を薬で散らす際には抗生物質を用いて炎症を抑えます。
しかし、投薬治療を行っても10〜20%の人が再発すると言われています。
多くの場合、再発した時は薬で散らすのではなく、手術によって虫垂を切除することを勧められます。
その理由に、一度炎症を起こした虫垂は肥大しているため、周囲の組織に癒着しやすくなることや、何度も薬で散らしていると虫垂の根元がわかりにくくなり、手術が難しくなる可能性があるためです。

 

 

【再発を防止する方法はないの?】
残念ながら、再発を防止する決め手になる方法はありません。
しかし、原因の1つに便秘によって腸の中に溜まった便が化石になる、糞石の存在が考えられています。
再発防止を心がけるのであれば、便秘をしないよう、食物繊維を積極的に摂取し食生活に気をつけることから始めましょう。

 

 

【まとめ】
投薬による虫垂炎の治療は初期段階でしか行うことができません。
また、症状が出ていても放置し続けていると虫垂が破裂したり、腹膜炎を起こすなど命に関わる病気に発展する恐れがあります。
あやしいと思ったら早めに病院に行きましょう。

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