盲腸の手術跡にしこり!?何かの異常サイン??
盲腸の治療の際には手術という方法が行われることが多くあります。
これには2種類あり「開腹手術」「腹腔鏡手術」があります。
開腹する場合であればお腹を約3センチから4センチ程切りますのでお腹の傷口が綺麗になるまでには長い期間かかります。
その手術跡に「しこり」のようなものが出来ている場合には「肥厚性瘢痕」か「腹壁ヘルニア」のどちらかであることが考えられます。
肥厚性瘢痕とは赤く腫れあがる状態のことを指します。
手術後は数日後に抜糸を行いますが、これは皮膚が再生しようとして24時間以内に細胞がくっつきます。
深い傷口であれば数日の間に毛細血管が出来ます。
こういった過程を経て皮膚は再生され補強されていきます。
大抵の場合は補強が終わったというタイミングで抜糸を行います。
通常は赤みが取れて、色素沈着し徐々に色が薄くなっていきます。
しかし数か月後に再び盛り上がり始め赤みを帯びることがあります。
その原因は何ら頭かしらの原因によって傷口の治りが遅くなり、皮膚を作る線維細胞が過剰生成されるため起こります。
これが起こるのは人によって異なりますが体質が原因ではないかと考えられています。
腹壁ヘルニアは内臓が腹膜に包まれたままの状態で脱出している状態のことです。
椎間板ヘルニアなどとは違います。
ヘルニアとは身体の組織の一部が飛び出してしまった状態のことを指します。
手術によって薄くなった部分から内臓の一部が腹膜に包まれたまま突出します。
多くの場合は力を入れるとしこりのようなものが出てきて力を抜くともとに戻ります。
腹壁ヘルニアのような症状が出ている場合には病院で診断してもらいましょう。
手術跡に出来るしこりが出来やすいのは手術後1ヵ月と言われています。
傷口の下に出来る血腫がそこを境にして吸収されていくためと言われています。
吸収が行われないと肥厚性瘢痕のような症状が出てしまうことがあります。
盲腸の手術跡に異常がみられる場合には病院へ行き医師に相談するようにしましょう。