虫垂炎の原因になる食べ物ってあるの?/食事で気を付けるべきこと
昔から「スイカの種を飲み込むと盲腸になる」と言われていましたが、果たしてそのようなことはあるのでしょうか。
右下腹部痛や吐き気を伴う虫垂炎は誰でも起こる可能性のある病気です。
食べ物が原因で虫垂炎になるのか紹介します。
【スイカの種は迷信?直接的な原因にはならない】
虫垂炎とは、大腸の一部の「虫垂」と呼ばれる器官で炎症が起きる病気です。
虫垂は盲腸の更に先で細長く突き出ている部分にあたります。
炎症が起きる原因には、免疫力の低下などによりウイルスが侵入したことや、便秘により腸内に溜まった便が化石となり、虫垂に詰まることによっても起こります。
ウイルスや便秘が原因で引き起こされる病気のため、スイカの種を誤って飲み込んだからといってすぐに発病するわけではありません。
スイカの種は消化に悪い食べ物なので、子供が食べてしまわないようにこうした迷信を言うことで注意したものでしょう。
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【虫垂炎になりやすい食べ物は?】
これといって原因になる食べ物というのはありませんが、便秘は虫垂炎を起こしやすくするため注意が必要です。
虫垂炎に気をつけるのであれば、原因になる食べ物を避けようとするのではなく、腸内環境を整えて便秘を予防することが一番の方法です。
腸内に便が溜まると糞石と呼ばれる便が硬い化石になったものができ、虫垂の入り口を塞いで虫垂炎の原因になることがあります。
そのため日頃から食物繊維を積極的に摂取して、バランスの良い食生活を心がける必要があります。
また、暴食は避け、アルコールも適量を守って飲むようにしましょう。
【食べ物以外の原因は?】
生活習慣やストレスなどで免疫力が衰えている場合はウイルスが増殖しやすく、虫垂炎を含め様々な病気が発病しやすいため、食生活の乱れと共に気をつけましょう。
【まとめ】
虫垂炎の直接的な原因となる食べ物というのはありません。
日頃から便秘に気をつけた食生活と、免疫力を落とさない生活習慣を守ることが一番の予防法になります。
それでも罹ってしまった場合には速やかに病院で診察を受けるようにしましょう。